本記事では銀行口座の選択、特にメインバンクの判断について私見をまとめます。
私は15行(19口座)の銀行口座を開設・保有しており、その経験則がベースとなります。
以下開設済銀行口座の一覧です。
【大手・地方銀行】
三菱UFJ(2口座)・三井住友(2口座)・みずほ・ゆうちょ・りそな・スルガ(2口座)・横浜
【ネット銀行】
楽天・auじぶん・住信SBIネット(2口座)・SBI新生・ソニー・PayPay・セブン・みんなの
各口座の開設目的は様々だったので(給与振込やポイ活など)、利用目的を失い死蔵になってしまっている口座もあります。(2023年8月時点ではみずほ・りそな・横浜・ソニー・セブンの5行)
残り10行はそれぞれに利用目的を持たせて運用継続しています。
ここでは運用継続中の10行のうち利用価値が高くメインバンクとしての役割を果たしている銀行について挙げ、メリットのポイントをまとめました。以下①~③の3行に絞りました。
①auじぶん銀行
◆会員プログラム優遇
(ポイント倍率最大15倍、ATM出金手数料最大15回/月無料、振込手数料最大15回/月無料)
代表的な2つのお金の移動手段の手数料が15回/月無料となります。さらにATM出金ではキャッシュカード不要でアプリで代替する便利仕様も搭載され、対象取引ではポイントも貯まる特典付き。
会員プログラムは「じぶんプラス」と呼ばれ、当月に対象取引を行い「スタンプ」を5つ以上集めると翌月にサービス優遇を受けられます。
ポイント還元では平均で415P/月を獲得しています。
私は「定額自動入金サービスによるご入金」「口座振替」「スマホ決済(残高へのチャージ)」「公営競技へのご入金」「auマネーコネクトの設定」「総資産残高50万円以上」で6つの「スタンプ」を獲得。具体的な取引設定方法は割愛。
◆普通預金金利0.2%
au提供他サービスとの連携が必要なため初期手続きは煩雑ですが大手銀行の約200倍の金利を得られます。
通常金利(0.001%)+auPAY口座連携(0.05%)+auPAYカード口座引落(0.05%)+auカブコム証券口座連携(0.099%)=0.2%
◆三菱UFJ銀行への振込手数料無料
上記の会員プログラム手数料優遇に加え、提携している三菱UFJ銀行への振込は常時手数料無料。
振込先口座を三菱UFJ銀行に設定されていることは多く、こちらも地味に役に立ちます。
②三菱UFJ銀行
◆会員プログラム優遇
(対象取引でポイント還元、ATM手数料最大2回/月無料、振込手数料最大3回/月無料)
auじぶん銀行には劣りますが、大手銀行でサービス優遇にコストをかけないことも納得できます。
会員プログラムは「メインバンクプラス」と呼ばれ、10万円以上給与or年金受取またはインターネット通帳の利用でサービス優遇を受けられます。
ポイント還元では平均で315P/月を獲得しています。
◆口座引落などの他社サービスとの連携充実
大手銀行のため、必ずといっていいほど他社のクレジットカードの口座引落や証券などの口座連携サービスに対応。反対にネット銀行などは非対応のことも時々あるので、お守りのような役割を果たしてくれます。
auじぶん銀行のメリットでも先述しましたが、三菱UFJ銀行は振込先として設定されることが多く、またauじぶん銀行への振込も手数料無料のため、auじぶん銀行との併用は資金移動の手段を幅を広げる意味でも非常に効果的です。
◆安定した財務基盤
大前提かもしれないですが、メインバンクとしての役割を求めて銀行口座を所有する理由として重要だと思います。
③楽天銀行
◆会員プログラム優遇
(ポイント倍率最大3倍、ATM手数料最大7回/月無料、振込手数料最大3回/月無料)
こちらもauじぶん銀行には劣りますが、こちらもお金の移動手段の手数料無料回数を獲得可能です。
会員プログラムは「ハッピープログラム」と呼ばれ、当月末残高(300万以上)or対象取引回数(30件以上)で毎月判定を行い、「ステージ」が「スーパーVIP」になると翌月に上記サービス優遇を受けられます。
ポイント還元では平均で220P/月を獲得しています。
私は対象取引回数30件以上でサービス優遇を獲得。具体的な取引設定方法は割愛。
◆0.1%普通預金金利
楽天証券口座を開設し連携する初期手続きは必要ですが、大手銀行の約100倍の金利を得られます。
通常金利(0.001%)+楽天証券口座連携(0.099%)=0.1%
◆資金移動中継としての楽天証券との連携
普通預金金利を引き上げるため開設が必要になる楽天証券口座ですが、証券を購入することはもちろん、資金移動の中継として優秀な役割を担えます。
楽天証券への入金手数料は多くの大手銀行で無料です。そして楽天証券へ入金後楽天銀行へ出金することも手数料無料です。つまり本来「他行→楽天銀行」では振込手数料がかかるところで中継として「他行→楽天証券→楽天銀行」で挟むことで手数料無料で資金移動することが可能です。
※備考 証券口座のメインをSBI証券で使用の場合は住信SBIネット銀行で上記で類似したメリットを享受することができます。ちなみに住信SBIネット銀行にもスマートプログラムという会員プログラムがあり、こちらでも手数料無料の優遇やポイントの獲得が可能です。
以上私見として利用価値の高いと思う銀行のメリットのポイントでした。
口座運用と並行して預金金利とは別に平均で約1,000P/月収益があることも相乗効果として認識したい点です。
3行全て所有している場合は以下役割となると考えられます。
①資金の重心は金利が最も高くサービス優遇も充実のauじぶん銀行
②auじぶん銀行との親和性を活かしつつお守りのような役割も担う三菱UFJ銀行
③ポイント還元を享受しつつ資金流動性を高める選択肢としての楽天銀行
以上、銀行口座の選択(メインバンク編)でした。
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